君から学ぶこと

 

昨日はやや遅く、もうメンバーも誰もいないので帰ろうと思ったところだった。

パソコンを閉じて支度を始めると、隣に座っていた同期K君も変える支度を始めた。

 


 

エレベーターが来た。「閉じる」のボタンを押したけど、ドアが開いた。

 「ごめんな。あのさ、10分とかでいいから、なんか、飯くわん?」

 

「いや、ほんまにちょっとでいいねん。」

  


中華屋にはいった。

 

2時間くらい話たのか、デキャンタの水が尽きた。

 

ほとんどインドの話だった。

 

私も沢山質問したし、彼も沢山話した。


ーインドのどこいいったの?

―何で行こうと思ったの?

―そこで何したの?

―どう思ったの?

 

―フィリピンはこんな国で、

―インドは5年後にはこうなってる。

―インドには前はこういう事情で行って、また今年の冬いく。

ミャンマーは、調べている、色々。

 

 

中でも彼の話の中で印象的だった話がある。


「ビジネスで成功するには2つタイプがって、1つは…」

というビジネス成功者論。

まわりの成功者を観察して抽象化したみたい。

 

彼は、常にまわりの人の良いところを見つけるのが得意で、本当に素晴らしい。 



そして、2つめ。

「俺にはビジネスのセンスはないから、

ビジネスモデルを考案すんじゃなく、自分がビジネスのコンテンツになるねん!」

という夢。

 

ちなみに、自分がコンテンツになるというのは、

インドでボリウッドスターになるという意味らしい。笑

 

おまえもダンス好きやろ!一緒にやろや!

ムンバイでオーディションやってんねん!

 

インドで毎年作られる映画の本数は1000本。日本の約10倍。

そして、今エンターテイメントが流行ってきており、日本アニメが流行ってきているらしい。

つまり、日本の約10倍の市場規模のエンターテイメント業界において、日本への注目が高まっている。次期に日本人役者の需要がくる、と彼はよんでいる。

 



凄い先読み力。ちゃんと市場分析してるのね。

 

YouTubeで「ボリウッド映画 ダンス」と調べて眺めてみる。

2人と携帯の間に、よくわかんない音楽が流れて、ちんぷんかんぷんなストーリー、とにかく人が踊りまくってて、

 

「???」な世界観。

 

隣のおばさんが怪訝そうに私たちを、

じーっと見ていた。

そりゃそうだ。笑

 

「よくわからないけど、なんか楽しそうね」

 

 

内定者の時からよく、

「でっかいことしよーやー!面白い人生にしよーやー!」

と言っていた彼と、

たまたま同じ拠点で働いている。不思議。

 

21時過ぎ、2人以外誰もいないオフィスで残業してる時は、「現実はパソコンにはりつくサラリーマンか〜」

とか思っていたけど、

彼、心の中の野望は消えていなかった。

 



途中、彼が持ち出した部落の話。

 

「そういう環境で育ったら、強くなるよ。」

 

適切かわからなかったけれど、

からしぼりだせる言葉の限界だった。

 

島崎藤村の破戒を思い出した。

主人公は、強い人だったな。

 

私も彼みたいに、

いつも果敢で心が強く、

目の前の人を尊敬できる人になりたい。

 

札幌の地下街で、

残業後、中華を食べながら、

インド市場の今後の展望を見据えて現地に思いを馳せるなんて、良く考えたら、

おかしいな。(笑)

 

 

こんな土地だからこそ、彼と出会えて私は幸せだ。